concept
20Jul.2015
「食」の器、「住」の器

「なんでそんなに食器にこだわるの?」と聞かれることがあります。
理屈を抜きにすれば、美しいものが好きだから。
作り手の思いや、人生が詰まったものが好きだから。
少し理屈をいうと、
私は普段の生活にこそ、本当の豊かさを求めるべきだと思っています。
なかでも私は「食」と「住」を大切にしたいと思っています。
「食」を大切にするということは、高級食材を使うということではなく、
一食一品を大切にしたいということです。
酒を飲むだけなら紙コップでも飲めます。
しかし紙コップで酒を飲み続けているうちに、
酒を味わうことなどはどうでもよくなってしまい、
ついには酒を飲むという行為すらぞんざいになってしまいそうです。
これは「食」の器だけの話ではありません。
「住」の器、つまり家にも言えることです。
「家に興味はないし、住めるならどんな家でもいいから家を買おう。」
という人がいるとしたら、悲しいことです。
家という器がどうでもよくなってしまっては、
その中の生活はどうなってしまうのでしょうか?
もしもこれから家を建てようと思っている人がいるとしたら
あまり安易な選択をせず、まずはしっかり悩んでみてください。
悩んだ分だけ思い入れのある良い器ができるはずです。
写真上:ピッチャー 花岡隆 / カップ 後藤義国
理屈を抜きにすれば、美しいものが好きだから。
作り手の思いや、人生が詰まったものが好きだから。
少し理屈をいうと、
私は普段の生活にこそ、本当の豊かさを求めるべきだと思っています。
なかでも私は「食」と「住」を大切にしたいと思っています。
「食」を大切にするということは、高級食材を使うということではなく、
一食一品を大切にしたいということです。
酒を飲むだけなら紙コップでも飲めます。
しかし紙コップで酒を飲み続けているうちに、
酒を味わうことなどはどうでもよくなってしまい、
ついには酒を飲むという行為すらぞんざいになってしまいそうです。
これは「食」の器だけの話ではありません。
「住」の器、つまり家にも言えることです。
「家に興味はないし、住めるならどんな家でもいいから家を買おう。」
という人がいるとしたら、悲しいことです。
家という器がどうでもよくなってしまっては、
その中の生活はどうなってしまうのでしょうか?
もしもこれから家を建てようと思っている人がいるとしたら
あまり安易な選択をせず、まずはしっかり悩んでみてください。
悩んだ分だけ思い入れのある良い器ができるはずです。
写真上:ピッチャー 花岡隆 / カップ 後藤義国