住記屋

施主の個性、設計者の個性

 
 
私の事務所で公開している過去に竣工した建築の写真を見ると、

木造で瓦屋根の家もあれば、コンクリート打ち放しの家もある。

「一体この人はどんな家を得意として設計をしているんだろう。」と

戸惑う方がいるかもしれません。


私の仕事は、施主の個性を読み、敷地と周辺の環境を読み、

家という器を形にしていく仕事です。

当然施主が変われば家の姿も変わり、敷地が変われば家の姿も変わります。

よって、ひとつとして同じ家はありません。


普遍的で素朴な建築を造りたいと思っている私ですが、

やはり施主の個性がまずあって、その先に私の個性があるべきだと思います。

今は数として点でしかない建築が、いつか線として繋がってきたとき、

ようやく私の個性が見えて来るのかもしれません。

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