住記屋

「読む」

本を読むことの好きな私ですが、

最近「読む」という言葉が気になっています。


本を読む時には、単純に文字を追うだけでなく、

物語の情景を読み、作者の心情を読んだりと

意外に想像力を働かせている自分がいます。


思えば、この場合の「読む」は設計のプロセスでも使っています。

施主の心を読み、敷地を読み、完成後の情景を読む。

やはり想像力を働かせている自分がいます。

読まない、読めないというのは問題外ですが、

読み方は設計者によって違いがあり、

何を読み取るかはセンスの違いです。


無理なく自然に生まれたような建築に惹かれる私にとって、

既存の条件を生かし、伸ばしていく「読む」という作業は

非常に重要だと思っています。

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