concept
22Dec.2017
住宅設計について
「住宅設計は、何に豊かさを感じるかと考えることから始まる」と書きましたが、
ここでは私の住宅設計についての考えを書こうと思います。
人生で最も大切なことは何か。
私は「記憶」だと思います。豊かさを感じた「記憶」とその積み重ねです。
「記憶」とは「時間」と言い換えることもできます。
なかでも、人と人との関わりによって生まれる「記憶」は最も大切なものだと思います。
それ家族同士の関わりだとしたらなおさらです。
住宅とはそこで生活する人の「記憶」を引き立てる器です。
ここで大切なことは建築が主役としてるのではなく、あくまでも背景だということです。
主役はそこに住まう家族同士の会話や出来事です。
私の仕事は家族の生活を受け入れ、その生活を引き立てる純粋な器を設計することです。
どんな料理も引き立て、毎日使っても飽きることなく、時には引き締まって見える。
そんな器(住宅)を目指しています。