住記屋

成長

 
 
幸の休暇小屋の現場は実家から歩いて5分程の距離にあるため

実家に車を停めさせてもらい、現場へは毎回歩いて通っていました。

その道は奇しくも私が毎日通っていた幼稚園への通園ルートとまったく同じ。

この道はこんなに狭かったのか、

この塀や生垣はこんなに低かったんだと思っていると

何分もかけて歩いていた幼稚園へはあっという間に着いてしまいます。


写真の意味不明なブロックも飛石のように乗って遊んだ記憶があります。

必死に飛び移ったブロックも今では歩くように渡れますが、

あの頃から本当に自分は成長したのだろうかと思う時があります。


いつの間にかランドセルも使わなくなり、車も運転できるようになり、

この社会で何とか生きている。

しかし、あの頃のように小さなことを喜び、小さなことを悲しみ、

小さなことを楽しむ純粋な日々を過ごせているだろうか。

あの頃確かに手にしていた大切なものを今の私は失っていないだろうか。



あの頃の自分に早く追いつきたいと今は思います。

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