concept
15Apr.2017
木材検査について

近年、木造住宅に使われる構造材(柱、梁など)の加工は
プレカット工場という木材専用の加工工場で加工を行っています。

私は実際の建物に使う部材を加工前に検査しています。
基本的に品質を図面で指定しているので、
その通りの部材が納品されているかという確認や
化粧材(壁や天井から現しになる材)の選定が主な作業です。
写真上はわがままな設計士に化粧材の選定を付き合わされている様子。
最終的にどこに使い、どの面をどちらに向けるかなど話し合います。
各部材は人工的に乾燥されているので品質は安定しています。
抜粋検査ですが、含水率を測定して行きます。
こちらは和室の化粧柱を選定中。
節の具合だけでなく、木目も見ながら選定して行きます。
化粧無地(節の無い)の材料の山から木目の良い物をピックアップ。
この時は運良く芯の通った筍杢の柱が見つかったので
全会一致で採用されました。
最近プレカット工場までわざわざ来る設計士さんはほとんど居ないそうですが、
私は毎回足を運んでいます。
現場監理の一環でもありますが、
工場に納品されている普段は使わない部材や建材を拝見し、
加工担当、材料担当の方々からコストや性能など旬の情報が伺えるので
毎回良い勉強になっています。