concept
07Aug.2015
情報と建築
近年ではインターネットの普及により一般の方でも簡単に専門的情報が
手に入るようになりました。確かに良いこともありますが、
調べれば調べるほど判断ができなくなるのではないでしょうか。
逆にその判断ができるのであれば、
設計者に設計を依頼する必要などありません。
自分で設計してしまえば良いのですから・・・。
建築の設計とは総合的に判断し決断していく作業の連続です。
設計者は、施主の意向、意匠性、コスト、性能などすべての要素を勘案し
決断を下さなくてはいけません。その決断の裏にはやはり情報が必要です。
それは設計者自身の経験、同じ専門家や現場員、職人の経験を直接聞くことにより
得たリアルな情報です。よって設計を進める上で疑問が出てきたとしても
自分で解決しようとせず、目の前の設計者にどんどん質問をして下さい。
縛りの無いフリーな立場でなければ言えない、 リアルな意見を聞くことができます。
もちろん設計者自身を信頼していただけなければ始まりませんが、
このプロセスを経て深い信頼関係を築けたのなら、
楽しい家づくりができるはずです。